1. TOP
  2. 取組事例
  3. クラウド Center of Excellence チーム

Projects 04

クラウド Center of Excellence チーム

ベイシアグループでは現在、クラウド活用を促進しています。効率的な流通・小売システムを追求する組織として、グループ各社の業務をIT方面から支援する当社では、クラウド活用を全面的にバックアップするため “Center of Exellence”(CoE) チームを発足。2018年から画期的な取り組みを行っています。

本ページでは、当社で取り組んでいるプロジェクトを抜粋してご紹介いたします。

Projects04 クラウド Center of Excellence チーム Projects04 クラウド Center of Excellence チーム

プロジェクト推進部 CoE G マネージャー 鈴木 拓也
プロジェクト推進部 CoE G 芝崎 菜夏

業界でも異例のマルチクラウドシステムを採用

当社では、Amazon Web Service、Google Clould Platform、Microsoft Azureと、さまざまなクラウドを採用しています。多くの企業では手続きが煩雑になり得ることからクラウドを1社に絞る傾向がみられますが、ベイシアグループはあえて逆行しました。その理由は、「ハリネズミ経営の実現」です。

ベイシアグループは、各社がハリネズミのように尖った経営を行い、全体で強くなることで、グループ総売上1兆円を達成しました。尖った経営の裏には、個社に合うシステムが必要です。マルチクラウドにする最大のメリットは、個社のニーズに合わせてシステムを構築できること。さらに、クラウドごとの強みを組み合わせることでコスト面でも最適化を図っています。

かつては、ハリネズミ経営の思想に基づいて技術的な部分も個社が決めていました。しかし、それでは非効率な面も生まれてしまいます。特に、各社が積み上げたナレッジの集約や、セキュリティレベルの統一においては課題がありました。

そこで、当社ではクラウド化を推進しながらナレッジを集約しつつ、セキュリティガイドラインを用意しました。柔軟な開発と、安全な運用の双方を実現するため、社員が日々取り組んでいます。

当社は、クラウドを使うときに道を外れないよう「ガードレール」を敷いています。現在、ベイシアグループ内でクラウドを使いたいときは弊社へ利用者申請をしてもらい、セキュリティとコスト面で問題がないか確認します。また、ルールが守られているかを管理し、何か起きたときに足跡を辿れるようにしていたり、トラブルを未然に防ぐためのシステムを作ったりしています。

プロジェクト推進部 CoE G マネージャー 鈴木 拓也

100以上ものクラウドシステムを運用保守

ベイシアグループでは、全体で100以上ものシステムを運用しています。24時間、365日体制でこれらのクラウドを保守運用するのも、当社の大切な業務です。新しいシステムを作る際のインフラ構築サポート、運用中のシステムのサーバーダウン対応を常に行っています。

当社の前身組織として「ベイシア流通技術研究所」がありました。その当時からクラウド推進部は存在していましたが、当時はAWSのクラウド環境を支援するにとどまっていました。ベイシア流通技術研究所がベイシアグループソリューションズに改組、新会社として刷新されてからは、マルチクラウドへ支援範囲を拡大したかたちです。クラウドを提供するサービスによって得意分野が異なりますので、それに応じた運用保守の支援を行っています。

ベイシアグループは巨大な組織であるため、ソースコードやサーバーも大量にあります。そのため、かつては的確な情報を探すために手間取る、という課題がありました。その反省を活かし、現在はなるべく属人化を排し、徹底的に情報共有する文化を醸成しています。最近では定期的にチームでささいなことも共有できる会を開き、ナレッジを集積しています。

プロジェクト推進部 CoE G 芝崎 菜夏

グループの知識を集約しクラウド化を推進

クラウドの領域には、日々アップデートがあります。日進月歩で新しいサービスが使えるようになったり、機能追加が増えていったりします。これを実務と並行でキャッチアップするのは、かなり難しいといえるでしょう。

そのため、当社のCoE部門が代わりにナレッジを集約し、個社の担当者へアドバイスしたり、設計したりしています。プロジェクトごとにクラウドを推進してしまうと、個別の目標に引っ張られて全体の最適化が難しいからです。集約した知見を共有することで、グループ全体でよりよいクラウドの使い方を推進していきたいと考えています。

内製化はベイシアグループの大きなキーワードです。将来的には、ベイシアグループ全体でクラウドへのリテラシーが向上し、自走できる組織を増やすことを目標としています。当社はベストプラクティスを全社で共有し、クラウド本来が持つ俊敏性を生かしたビジネスを生み出していきます。

2023年8月インタビューにて

クッキー利用に関する確認

本サイトはクッキーを使用しています。クッキーは本サイトの動作に必要なもののほか、アクセス状況の分析などに使われます。

同意する

外部のサービスページへ移動します。